2014年1月18日

New Arrival (新商品の紹介)

皆様ごきげんいかがですか?

写真に写っている小さなCup&SaucerはSpode(スポード)のアンティークです。ソーサーの深いデミタスが時代を物語り、また小鳥柄というところもレアな一品です。美しい白地にブルーの2色使いがスポードらしいですね。
 
ソーサーの裏に小さく刻印されている文字から19世紀後半のものであることが解ります。スポード社は18世紀にジョサイアスポードが設立して以来中部イングランドのStoke on Trent(ストークオントレント)で大活躍をしてきました。以前 ストークオントレントの窯を訪ねたときファクトリーの中庭に残されていた古い石窯を見て歴史の古さに感動した記憶があります。残念ながらスポード社は2009年に閉鎖され現在は一部のブランド柄のみをポートメリオン社が引き継いでいます。 
こちらの小鳥柄のCup&SaucerはWedgewood(ウェッジウッド)社のものです。

鳥好きのイギリス人たちのために作られた一品でしょうか。描かれた鳥はイギリスではお目にかかれないオウムです。植民地を持っていたころ海の彼方から連れてこられた動植物が描かれていることから当時の歴史も偲ばれます。

Wedgewood社も遺憾ながら2009年以降はアイルランドにベースを持つKPS Capitalsの傘下となりました。


SpodeとWedgwoodのいずれもイギリスを代表する名窯でした。どちらも18世紀に設立をされその後の産業革命や大英帝国の植民地時代に経済面、文化面のいずれからも社会に貢献した会社です。買い付けをしていると時々このように特に歴史を感じるモノに出会えます。ちょっと嬉しくなったので皆様へお知らせしてしまいました。