2017年5月11日

The color of Japan (日本の色)

 皆様ご機嫌いかがですか?
近年日本の着物が国内はもちろんのこと欧米で脚光を浴びています。
着物は日本の色彩、デザイン、テクスチャーを表現する文化でもあります。従来の型にとらわれず自由な発想でさらりと着こなす女性たちが世界へ向けて着物の素敵さを発信していることも人気の秘訣です。

大の着物好きの友人を訪ねて美しい着物を拝見しなるほどとあらためて着物の素晴らしさに感じ入りました。


これだけの色とパターンが溢れていても統一感があることも着物ならではですね。

一番感動するのは色と柄の溢れた着物に帯を合わせるときです。柄と柄。色と色の組み合わせでもぴったりと収まるのはミラクルとしか思えません。

洋服でこれだけの色と柄を組み合わせたらとてもおかしな服装になりますね。
でも着物だとぴたっとはまるのです。着物の不思議ですね。


私がとても感動した鳥獣戯画の絵柄の半帯。
帯と帯どめ、帯揚げの色で表情ががらりと変わります。

濃い紫と合わせるとシックでエレガントですが(写真左)ピンクと合わせると若々しく可愛い雰囲気に変身します。


着物と帯の関係も絶妙です。
上品なラベンダー色の小紋も帯の色と柄で何通りにもお顔を変え楽しませてくれます。


日本人の色に対する感性は美しい四季と山を頂くドラマティックな自然環境から育まれました。四季の色を楽しみ季節によって変わる日の光に色を見る目が養われたのです。色の文化、着物に俄然興味が出た1日でした。