2017年7月3日

Letter from England (失われた庭)

皆様ご機嫌いかがですか?
今から20年ほど前偶然出会ったガーデナーに紹介された庭、The Lost Garden of Heligan。もとDevonのTremayne一族の所有する庭でしたが第一次世界大戦で多くの庭師を失い一族はその地を離れました。その後庭は名前のとおり長い間放置され見捨てられていました。

 1990年代に入り庭は再びTremayne一族の子孫の依頼により復元されることになりました。
18世紀から19世紀にかけてプラントハンターたちが世界各地から持ち込んだ珍しい植物が植えられ庭は当初ユニークで新しい息吹に満ちていました。当時の面影を残すオブジェや彫像たちが植物と一体になって庭にオリジナリティを持ち込んでいます。

200エーカーという広大な土地を修復するのは並大抵のことではなかったでしょう。ヘッドガーデナーを中心にたくさんのボランティアの助けを借りて近年ようやく完成しました。
私はこのプロジェクトが始まった直後に一度訪ねたことがありました。当時は入り口のほんの一部の庭しかできあがっておらず写真下にみられる部分は未踏の地でした。





 25年という歳月をかけてヘリガンガーデンは見事によみがえりました。
こつこつと根気よく諦めず作る。
庭造りの基本を実践した良い例ですね。
 ベジタブルガーデン:
Helliganのティールームやレストランで使用する野菜や果物はこちらで賄っています。りんごの木のアーチはいつかどこかで真似をしたいもののひとつです。

The Lost Garden of Heligan
http://heligan.com/